電子ビーム溶接改造、オーバーホール

電子ビーム溶接機の改造、オーバーホールはもちろんチャンバーや治具の製作、排気系の増強などを行います。
貴社でお困りになっていることを何なりとご相談ください。

生産品の変化により電子ビーム溶接機の能力が足りなくなったり、性能が劣ってきた場合、治具を追加したい場合など、チャンバー、テーブル、真空ポンプなどは既存のものをオーバーホールして使用し、電子銃や制御系のみを新しくすることが可能です。pro-beamは装置のレトロフィットにも応じますので、お気軽にご相談ください。

pro-beamはシアキー社の溶接機に代表されるムービングガンも製造販売しています。
下の写真はフランスに設置されている溶接機の古いシアキー製電子銃をプロビームのものに置き換えた例です。
チャンバーや真空ポンプ、テーブル、電子銃駆動機構などまだ使えるものはそのままに、電子銃を置き換えた例です。
オリジナルの制御系をそのまま使うこともできますし、pro-beam製に置き換えることも可能です。

電子銃に用いる消耗品はpro-beam用はもちろん、他のドイツメーカーのものでも供給可能です。また、中古部品などの在庫もありますので、お問い合わせください。

電子ビーム溶接機の真空チャンバーは真空容器であると同時に電子銃の保持やテーブルのベース、さらにはX線の遮蔽などの役割を持っています。弊社の豊富な経験を元に貴社の生産計画に最適なチャンバーの設計製作を行います。
オプションとして防着板、ビューポートシャッター、チャンバー内監視カメラ、各種安全装置などを追加することも可能です。

上は長年使用した電子ビーム溶接機真空チャンバー内面の研磨前後の写真です。再研磨することによって新品の時の真空特性がよみがえります。
ボールスクリューやギヤ、ベアリングなどの洗浄、給脂なども行います。

10年以上経過した装置はチャンバー内部の電線の交換をおすすめします。

電子ビーム溶接機にとって排気時間は生産性を左右する重要なファクターです。弊社は排気時間のシミュレーションにより最適な排気系を設計いたします。

既存の排気系で排気時間を短縮するにはポリコールドの使用をおすすめします。従来20分掛かっていた真空引きを5分以内にできた例もあります。
左の図は10立法メートルの真空チャンバーを排気した場合のシミュレーションです。画面をクリックすると拡大します。

電子ビーム溶接に必要な拘束治具、回転治具等を製作いたします。真空中で駆動する治具は、ビームに与える影響、アウトガス、耐X線性等を十分に考慮した設計を行います。
電流導入端子、冷却水導入端子等もご用命ください。

左は電子ビーム溶接機のX線漏洩の測定に使用するタングステンターゲットです。大出力のビームにも対応できるよう水冷式となっております。また、タングステンが溶けた場合でも溶けた部分だけ容易に交換できます。貸し出しも行っていますので、お気軽にお申し付けください。

装置の移設等も行います。豊富な経験を持つ弊社スタッフにご相談ください。